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あえてかく

暗くて救いがあってちょっとエッチならなおよし

10/20

ちょっと早めの更新、というか面白かった本について。

 

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)

 

本が好きな割には他のコンテンツ(ネットやらゲームやら)についつい手が伸びてしまって中々読めずに積み本ばかりが増えていくみたいな自分にとってはとても惹かれるタイトルだったので購入、ありがとう読書スレ。

内容は3部の構成に分けて実際の事例やら読んでいない本を語るシーンがある本を取り上げて語っている。最初の部はそもそも「読む」って何?っていう所から突っ込んでるけどそこからもう目からウロコが落ちまくった。例えば1冊通しで「読んだ」としても誤読も無く事細かに内容覚えられる状況なんて無いしあったとしても年月が経てば人は必ず本の内容について少なからず忘れるか自分の中で内容を変容して覚えてる。それは伝聞や流し読みである程度本の内容を知っている状態とさほど違いは無い。

じゃあ本の内容についてあれこれ話す事は皆割と曖昧で適当だから悪い事なのかって言われるとそうでもないし実際の所その曖昧な内容で話す事は会話ゲームとして成り立っている。自分がこれか~、ってなったのはふたばとかで漫画のとある1ページを貼り付けて適当に語っている所。あれこそ皆どの程度作品を「読んだ」のかわからない状況の中、色々と内容を補完して好き勝手語ってるけど成り立っている。

2部ではどういった状況で本について語る事になるのか、3部ではどういう心構えで語ればいいのかという内容を具体例や事例を挙げて書かれている。詳細は省くけどそこに出てくるショーペンハウアーは「評論するなら10分程読めば十分」と言ってるし、ヴァレリーにいたっては「本は読まないでおけ!」くらいまでは言ってる。

本書は批評とは批評する対象の本を材料にして自分の脳内で本を再構築する創作的活動だと結論づけてる。

こんな感じで勢いで感想書いたけどこれも自分の脳内で内容が変容した本について書いてる様な物だしズレている所もあるかもしれない。けど逆に言うとズレてない批評なんてあるのかという話。最初はハウツー本かと思ってたけど自分みたいな無学マンでも読みやすい読書論、テクスト論で面白かったです。