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あえてかく

暗くて救いがあってちょっとエッチならなおよし

12/12

話に聞いてた塩辛とじゃがいものやつ食べたけど思ってたほど美味しくなかった。お酒は進みそうだけど。

 

こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

 

 読んだ。とある書店員さんのブログで今村夏子さんが絶賛されてて著作を探したら文庫本がこれしか無かったので手に取った。

読後なんて表現すればいいのかわからないヌメッとした感情が残った。表題作『こちらあみ子』はある程度の知的障害を持った女の子の視点から描いた作品。あみ子の行動は家族や周りの人間の環境を壊してく。ただ、その描写はあみ子視点で描かれているのであくまでも無邪気で単調に表現されている。だけど読者は周りの人間側の思考やあみ子を疎ましく思う気持ちを想像出来てしまうのでそのアンバランスさが気持ち悪く心が揺らいだ。当初はあみ子の行動にはハラハラさせられるんだけどそれは途中から諦観の目線で見る様になってしまい、それは劇中のあみ子以外の人間とリンクしていて上手いと思った。

この文庫は短編小説で表題作以外には『ピクニック』と『チズさん』が収録されてる。正直あみ子の余韻に引き摺られてそれ程のめり込めなかったけど『ピクニック』も面白かった。

ここまで感想書いてなんだけど、こういう気持ち悪い余韻を残すお話は苦手。暗い邦画とかも昔は結構見てたけど後々引き摺るのが気持ち悪くて最近は見てないし。『こちらあみ子』はビターエンドと一蹴するにはあまりにも勿体無い作品だけどやっぱりハッピーエンドな作品が好きなんだって再認してしまった。明るい作品読みたい…